ソーシャルファイナンスの実例

社会的な意義を達成すると同時に、経済的な利益を求める事を目的としたものがソーシャルファイナンスとなりますが、社会的な意義が大きくまた問題になっている事柄に対して、そこに利益をのせていくことは大変に難しい事とされています。

例えば銀行が融資を行う際にも、そこには利益を求める事が求められることとなっているため、融資をした資金を返してもらえるかどうかも不透明であり、またそこから金利などの利益を得る事も難しい団体などに対しては、資金の融資を行うことは難しいものとなるでしょう。

これは、銀行がわたしたちから預金という形をとって資金を集め、その資金をさまざまな企業に融資ししたり投資を行うなどして、利益を上げているという形をとっていることによるもので、銀行は大きな利益を出すためには、しっかりと業績と利益を出すことができる団体や企業などに資金を貸し出す必要があります。

銀行は利益を出すことができなければ、預金者に対して金利を支払うことができなくなりますし、また万が一にも、融資を行った資金が回収できないというようなことになれば、預金者の信頼を大きく裏切ることになりもなりかねないため、融資に対しては、その貸付先に対して求めるモノが高くなることは必然という事になるのです。

こうした社会性の高い事業などを行うことが多いNPO法人に対しては、銀行は資金の融資に対してあまり積極的ではなく、融資を行うことはほとんどありませんでした。
しかしながら、こうした事が積極的に行われるようソーシャルファイナンスの事例として2015年に信用保証協会の保証対象としてNPO法人も含まれることになり、銀行に対しての融資が行われやすくなるようになりました。

しかしながら、社会性の高い事業で利益制が低く、銀行の融資が受けられない場合には、信用金庫やNPOバンクなどがこれに対応しているという状況があり、海外においてもこうしたNPOバンクが数多く設立されているために、経済的な利益を求めつつ、社会的なサーポートを行っていくという事に関しては、これからの取り組みが待たれる形になっているのです。

このように、ソーシャルファイナンスの実例は、まだ時間が浅いということもあり、また、実際に融資を行うにしてもNPO法人の場合には、融資の担保となる資産がない場合が多い事や、いわゆる一般の企業とは収益の構造などが違うことなどから、まだ行き届いているとは言えず、またNPO法人以外の財団法人や公益社団といった団体に対してはまだ保証の対象になっていないなど事から、今後のソーシャルファイナンスの行く先に期待が集まっています。