ソーシャルファイナンスの最大の利点

ソーシャルファイナンスは、わたしたちのこれからの生活を大きく変えていく可能性を秘めた、あたらしい金融に対する考え方や仕組みとなっています。

ソーシャルファイナンスの最大の利点は、やはり利益の追求という、わたしたちが生活をしていくためには必要とされるものと、社会的サポートの充実という、同じようにわたしたちが生活を成り立たせていくためには不可欠なものを、同時に追求していくという事になるでしょう。

わたしたちが利益を求めていくためには、多くの人たちが経済活動に参加して利益を生み出していく必要がありますが、その土台となっている社会が充実しなくては利益を求める事はできなくなってしまいます。

また、社会的な充実を求めるためには、資金を投入して公共的なサポートを行っていく必要がありますが、こうしたものでは利益が発生させることが難しくなっており、これを中心的にして事業などの活動を行っていくと、結果的に資金が足りなくなってしまい、サポート自体を中止せざるをえなくなるのです。

こうした二つの問題を解決するために、ソーシャルファイナンスでは、その公共的サポートから利益を得る事を目的としながらも、その利益をもって公共的なサポートそのものを運営できるような資金などを提供していける仕組みを作ることを目的としています。

ソーシャルファイナンスは、日本では信用金庫やNPOバンク、海外においてはコミュニティー開発金融機関やソーシャルバンクなどによって行われています。
しかし、こうしたものはまだ経済的なリターンという面では弱いものがあり、特に日本のソーシャルファイナンスはまだまだ途上状態にあり、その規模も極めて小さなものしかなく、また、他国と比べてみても政府などの支援がされておらず、利益を求める事が出来ていないために、これに携わるNPOバンクなどではボランティアによってその活動が支えられているという現状があります。

このような状況を打開するべく、世界の国々においてソーシャルファイナンスに倒しての新しい取り組みが現在も行われており、そうしたものの中には、投資の中にソーシャルファイナンスを取り込もうというものがあり、実際に2010年にイギリスでソーシャルインパクトボンドと呼ばれる投資が始まりました。

これは、社会的なサポートの活動に対してこれを金融機関が債券にし、購入した投資家の資金が社会的なサポートに回るという仕組みになり、投資家は社会的事業によって得られた収益と、政府などがその活動を評価して支払いをする支援金などが、債券の配当金となるために、投資家にとってもその社会的事業の成功によって利益が出ることになっているのです。